岩山にしがみつき歯を食いしばる

アナタが思っている「悲哀」と、一般的に考えている「幻」は、もしかすると全然違うのかも。そんなことを考えてみると、ちょっぴり変な感じがしない?

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前のめりでお喋りする弟と夕焼け

一年の中で、梅雨の時期が好きだ。
部屋の中はじめじめしているし、外に出れば濡れてしまうけれど。
一つの理由として、小さいときに、この時期に見られる紫陽花が可憐で、その頃からこの花が咲くのを楽しみに待っている。
九州長崎で知り合い付き合い始めた、シーボルトと瀧の紫陽花デートの話を知っているだろうか。
オランダ人の中に紛れて男の子医師のシーボルトが、紫陽花を見ながら「お瀧さんのように綺麗な花だ」と話した。
梅雨にけなげに咲くアジサイを見て何度も、お瀧さん、お瀧さんと口走った。
そのうち訛ってしまいアジサイは「おたくさ」という別の名を持つようになったという。

息もつかさず歌う妹とよく冷えたビール
家の庭でハンモックに寝そべり、心地良いそよ風に身をゆだねていた、休日の午後の事。
空にはゆったりと雲が流れていた。少年は、家の猫が「シャギャァッ!」と吠える声に驚いて、ハンモックからドテッと落ちてしまった。
まじまじと観ると我が家の猫はヘビに向かって、背中を丸めて唸りながらすごんでいた。
ヘビはそれほど大きくは無く、毒も持っていなさそうだったので、少年は木の枝でつついて追い返し、猫を抱いてまたハンモックに寝そべった。少年は、猫の頭を撫でながら胸の上で寝かしつけ、気持ち良さそうに前足をしまうネコを見つめた。

怒って吠える彼女と飛行機雲

バースデープレゼントに親友に貰ったこの香水、かなり強いフローラルの香りだ。
ぴったりの瓶で、意識してチョイスしてくれた瓶で、ちっちゃくてリボンがついていて可愛い。
匂いの雰囲気も飾りもどのように言っても華やかとはかけ離れた香りだ。
ショップにはたくさんのボトルが並んでいたけれど、目立たない場所に置いてあったもの。
形はほんとにちっちゃい。
小さくてシンプルでお気に入り。
外出するときだけでなく、外へ仕事に出るときもカバンの中に、家での仕事のときも机に置いている。
だから、カバンの中は同じ香り。
いつでもつけているため、つけていないときは、今日あの香りしないと言われる場合もたまにある。
ショップでいろいろ匂いを試すのは好きなことだけど、この匂いが今までの中で一番気に入ったものだ。

そよ風の吹く休日の午後に食事を
友達が、自分の部屋のベランダにて、ミニトマトを作っている。
実ったらトマトケチャップを作ってみたいらしい。
彼女は、マメに水も肥料もあげないし、ベランダで煙草をふかすので、ミニトマトの周りの空気はぜんぜん良くない。
丸2日、水分をあげなかったという時の、その姿は、緑色の葉がだらりとしていて、なんとなくがっかりしている姿に似ている。
気の毒だったので、水分を豊富にあげると、次の明け方には元気に復活していた。

曇っている週末の昼はお菓子作り

知佳子と天神のアバクロに向かった。
本当にAbercrombieの洋服のコーデが気に入っている。
そして、お店の中の薄暗さと、香水の匂いが。
2時間程度うろついて、アバクロを後にした。
気付いたら、自分が道を占領して歩いていたので、ごめんなさいと言って振り返った。
そういえば、店員さんだと思っていた兄さん。
笑いながら、いえいえ、など言われた。
驚いたのは、抱えている荷物。
アバクロでいったいどれくらい購入したの?と疑問が生まれた。
そして、スターバックスでちかことその男の人の収入予測で盛り上がった。
本当の事は謎のままだけど。

雹が降った火曜の夕方に目を閉じて
非常に甘い食べ物が好みで、甘いお菓子などをつくります。
普通に手動で頑張って混ぜて、オーブンで焼いて作成していたけれど、最近、ホームベーカリーで作成してみた、とても手軽でした。
こどもにも食べてもらう、ニンジンをすって混ぜたり、バナナを混ぜたり、栄養が摂取できるようにもしています。
砂糖やバターが控えめでもニンジンやかぼちゃ自体の甘さがあるので、笑顔で口にしてくれます。
近頃は、スイーツ男子なんて言葉もメディアであるから一般的だけども、しかし、高校の頃は、お菓子を自分で作っているいるといったら不思議に思われることが多かったです。
近頃は、菓子作りをする男性が多いねと言われたりします。

雲が多い大安の夕方に足を伸ばして

太宰の「斜陽」は、絶え間なく読みたくなると思う。
戦時中は華族の娘だったかず子が、根強くて負けない女に豹変していく。
読んでいて素晴らしいと感じた僕。
この人のように、誰にも負けない気の強さと、固い意志が終戦後は必要不可欠であったのかもしれない。
分かるけれど、不倫相手の小説家の奥さんからすると大迷惑だろうとも思う。

雨が降る水曜の早朝にゆっくりと
割と大きなショッピングセンターで夕食の買い物をしていた。
冷凍食品のcornerポテトを選んでいた。
物色していたら、ハングル文字が記載されている商品を探し出した。
良く見て確認すると、韓国屋台の定番、トッポギだった。
この秋、韓国まで旅行した時に、何度も韓国を旅行している親友にごり押しされたのがトッポギだ。
日本でも冷食として、屋台のトッポギが発売されてるなんて、驚きだった。

夢中で歌う友人と冷たい肉まん

とある曇りの日のこと、少年はお母さんからおつかいを言付かって、白菜とねぎと豚肉を買いにいくところだった。
少年は喜んだ。
晩御飯はおなべだ!わーい!…と。
だが、彼への試練はその後すぐ起きたのである。
なんと、ポケットにあるはずのおつかいのためのお金2千円が、無いのである!
少年はお店のレジの行列に並んでいる時、念のためズボンのポケットに手を突っ込んで確かめてみたのだ。
そして、その時お金が無くなっているのを知ったのである。
怒られる覚悟を決め、少年はしかたなく手ぶらで家路につくことにした。
今度から、お金はクツの中かくつ下に入れることにしよう。
少年は奥歯をかみ締めながら、そう決意した。

自信を持ってお喋りする妹と冷めた夕飯
慢性冷え性にかかってからは、ちょっぴりしんどいけれど、どうしても冬が恋しい。
外の空気が乾いているので、引き締まったような匂い、その上ストーブのぬくもり。
寒さの中の太陽ってリッチな気がするし、一眼レフを持って行った、朝の海も綺麗。
季節を撮りたかったら、一眼もいいけれど、トイで気持ちよくシャッターに収めるのが絶対雰囲気のあるSHOTが見つかる。